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コンビニ人間は最後の最後までハラハラする作品

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コンビニ人間 | 村田紗耶香


49歳 | 女性 | パート・アルバイト | 花

2016年の芥川賞受賞作品の「コンビニ人間」著者の村田紗耶香さん自身がコンビニに勤務していることもあってかコンビニの内部、細部についての描写はとても詳しくて、コンビニで働いている気分が味わえます。
私自身は読み終えて、コンビニでバイトすることを真剣に考えたくらいです。
主人公の古倉は就職したことがなく30代になってもコンビニでのアルバイト生活をしている。
家族にも友達にも理解されないが唯一の理解者は「フツーの」妹だけだった。
自分は人とは違うというコンプレックスを持つ彼女は人の真似をしてなんとかコミュニケーションをとることができた。
話し方、歩き方、着る物もすべて誰かのコピー。
そんな古倉の前に現れた白羽という男性はコンビニでの仕事だけでなく自分以外は全て劣っていると傲慢な態度の男。
二人の奇妙にも思える同棲生活のおかげで世間体が保たれていくのですが、何かが違うんです。
無理矢理はめ込んだジグソーパズルのピースのように違和感を感じるんです。
物語の終盤、古倉は白羽に言われるがまま就職活動を始めたのですが急に目に入ったコンビニエンスストアでアルバイトを仕切りだす古倉の姿で物語は終わります。
コンビニ人間ファンは、ここからどうなっていくのか考察しました。
とにかく驚きと違和感の連続で面白い作品です。