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幸福の「資本」論 | 橘玲
35歳 | 男性 | 会社員 | ももりん
この本は、「どうすれば人は幸福になれるのか」というテーマを、「資本」という側面から分かりやすく解説しています。
資本というのは「何かをするのに必要な元手」という意味です。
つまり「幸福になるための元手は何か」ということですね。
作者は、幸福になるためには3つの資本が必要だと言っています。
1.金融資本(貯金など、投資に回せる財産)
2.人的資本(自分でお金を稼ぐ能力)
3.社会資本(家族や友人関係・人脈の充実)
この3つをすべて持ち合わせている人が、いわゆる「リア充」を超越した「超充」
3つとも持ち合わせていない人を「貧困」と定義しています。
著者は、「超充」は現実にはほとんど存在しないので、そこを目指すべきでない。
3つのうち少なくとも1つあれば貧困という最底辺の層を抜け出せるし、2つあれば十分幸福に暮らせると述べています。
実際には、3つの資本のどれがあってどれがないかによって、人を8つのパターンに分けられるとし、それぞれのパターンを選択することのメリット・デメリットなどを解説しています。
「幸福になる方法」と聞くと、なんだかふわっとしたイメージしか湧かないことが多いと思います。
それを、かなり具体的に書いた1冊だと思います。
格差問題や貧困問題など暗い話が多い世の中ですが、貧困というものが具体的に何なのか、そこを抜け出せるためにはどうすればいいかを知るヒントもあるので、読むとスッと心が軽くなる一冊です。