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骨が腐るまで | 内海八重
31歳 | 女性 | 主婦 | 銅のエンゼル
「骨が腐るまで」は、人を殺してしまったという秘密を、共有しあう仲良し5人組が知らない誰かに脅されていく話です。
昔、主人公の父親を殺してしまって人気のない山で死体を埋めて、皆でこの秘密を絶対守ると誓い合ったのに、何者かに知られてしまいます。
その山に埋めた死体の骨をいつのまにか、知らない誰かに取られてしまい、交換条件で死体の切断や処理をやらされることになります。
5人は命令に従いますが、だれがこんな事をさせてるのか調べようとします。
そして、死体の処理を手伝わされた後も、だれかに脅され続けます。
5人の小さい頃からの付き合いだからこその絆の結束が上手に描かれています。
主人公の父親の異常性、そして父親を殺さざるを得なかった主人公たちの気持ちが、読んでいて伝わってきます。
殺してしまった後もずっといつ父親を殺したことがバレるか、警察に捕まるかをビクビクしながらも、日常を楽しみたい、普通の生活に戻りたいと苦悩するところは切なくなります。
普通の日常に戻った後も、どこか苦しそうで、辛そうな描写もしっかりと書かれています。
幼いながらにして、人を殺してしまった重さに耐えながら生きようとする姿をこの作品で観られます。