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阪急電車は、日常が描かれた不思議な作品です。

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阪急電車 | 有川浩


47歳 | 男性 | 会社員 | たむの

阪急電車はとにかくローカル。なんといっても阪急西宮北口から宝塚までの12分の路線で様々な出会いと別れがあり、それを物語として描く作品です。 
私自身も10年以上この路線に住んでいることもあって、小説を読んでいると非常に親近感がわき、改めてこの路線に住んで良かったなと感じる作品になっています。 
マナーが守れない若者、孫の面倒見が良いおばあちゃん、婚約者に裏切られた若い女性、未来を悩んでいる若いカップルなどどこにでもありふれている人間模様が阪急電車を中心に開かれています。
物語の節々に駅の風景やポイントが描かれていますが非常に物語の節々に駅の風景やポイントが描かれていますが非常にリアルで目に浮かぶようなところが、物語を読んでいるとにやりと一人でしてしまうこともあります。
また、人間模様を描くにあたっても、すっきり、嫌なやつを、一刀両断と言ったエピソードが盛り込まれていてかなりひきこまれる所が面白いです。
実際にこの作品を読んでから、改めてこの路線を利用する方々を見ていると本当に様々な人間模様があるんだろうなとしみじみ感じる次第です。素朴な作品だけにこれからも読み続けられてほしいと願うばかりです。