善良な市民の良心を利用してお金を盗む詐欺行為については本当に許せませんね。
詐欺といっても様々な詐欺があるのですが今回はオレオレ詐欺について。
母さん助けて詐欺という詐欺グループにとって辱めを与えるような名称に変わったこのオレオレ詐欺ですが、最近ATM横にも注意喚起ポスターが貼ってあることが多いです。
しかしまぁこんなわかりやすい詐欺に引っかかる人おるんか?と思いますが被害額は一向に減る気配がありません。
警視庁のデータを拝借
このデータをザクッと見てみると
平成23年 被害件数1400件 被害額35億円 平均被害額250万円
平成24年 被害件数1400件 被害額47億円 平均被害額336万円
平成25年 被害件数1900件 被害額55億円 平均被害額289万円
平成26年 被害件数 970件 被害額27億円 平均被害額278万円 ※8月末現在
このような感じになります。ここでひとつ疑問が浮かび上がります。
これだけ注意喚起してるのになぜ被害が減らないのか?
ATM横のポスターをはじめネットで振り込む際にもオレオレ詐欺ではないですか?と注意喚起してくれる。しかもテレビでもよく詐欺についての特集番組を見かける。
つまりこのオレオレ詐欺についてはアーリーマジョリティもレイトマジョリティも関係ないのである。
そして次の表を見ていただきたい。詐欺被害者を年代別にわけたものです。
見てみると一目瞭然。60代も多いがそれ以上に突出して多いのが70代、そして続く80代。
80代の人と接する機会があまりないので今どきの80代がどんな感じなのかいまいちイメージを掴みにくいのですが、勝手なイメージでは早寝早起きで1日テレビ見て過ごすか足腰痛いので病院通いが日課。そんな感じではないのでしょうか。
その80代が銀行ATMを操作して平均被害額300万円という高額を「自分ひとり」で振り込むことができるのだろうか・・・。
付き添いがいればそもそも詐欺を疑ってくれるだろう。銀行員の手を借りればそれこそすぐさま詐欺を見抜くと考えられる。
金融機関による未然防止は前年同期と比べると低下しているが、金融機関に行くまでの防止率が大幅に上回っているのだ。なのでテレビでのオレオレ詐欺認知拡大は大成功だといえよう。
にもかかわらずオレオレ詐欺の件数と被害額が減らないのはもう、
脱税に利用している
としか言いようがないのではないか。
もちろん実際に被害にあっている人も少なくはないだろうが年々減少傾向にあると思う。上の図で未然防止策が効いているので。
減った分を補うぐらいの勢いで詐欺を脱税利用するけしからん輩が増えているのだろう。
70〜80代ともなればそろそろ死を考えはじめる頃でしょう。その中でも大変なのが財産の相続についてだろう。財産が多ければ相続税もビックリ玉手箱である。
相続税率は以下のとおりです。
ニュースで時々見かけるのだがオレオレ詐欺被害者で1000万円を12回振り込んだとか・・・。
3億1円持ってたら控除額を差し引いても約1億円の税金を払わないといけません。3億持ってる人の1億円の価値はどれほどのものかわかりかねますが「親が持ってる金を子がもらうのになぜ1億もの税金がかかるのだ」となりますよ。1億円ですよ。
詐欺にあったことにしよう。。。
という流れも少なからずあるはずです。詐欺にあったことにしてこっそり財産を分け与えてしまえばいいんです。が、これはバレたら完全にアウトなので絶対やめてください。お縄頂戴してしまいます。
やるのであればちょくちょくATMで50万円ずつ引き出して息子に小遣い渡してください。
600回繰り返せば3億円無課税で相続できます。生きてるうちにどうぞ。