就寝中に突然の大地震!余震に備えてとった策は…車中泊でした

車中泊の場所と車種

駐車場 | プリウス | 2人


大分県(車中泊当時) | 主婦 | 41歳 | 女性 | ちびこ

家族全員が既に就寝中の夜中に、突如襲った地震。
皆様もご存じ、熊本を震源地とした「熊本地震」でした。

全国各地で大きな地震や災害が発生する昨今、耐震グッズを設置したり、いざというときのために非常用持ち出し袋の準備などばっちり行っていたつもりでしたが…。いざ自分で経験してみると、駄目ですねぇ。脳がパニックを起こして、まず何をすべきかがさっぱり浮かんでこないんです。

「どどど、どうしよう?! まず外に出た方がいいの? ・・・あっ、ガス栓閉めてない! いや待って、外も塀が崩れてきたりして危ないのかな?!」
起きてきた家族と二人で顔を見合わせながら、頭に浮かぶ不安を口からぽろぽろと漏らすばかり。
結局決断できたのは、余震に備えて家を出よう。でも、外は暗いし、道がどうなっているかもわからないから、車で夜を明かそうということだけでした。

幸いにも、駐車場は家の隣。サンダルを履いて、懐中電灯とスマホ、ペットボトルの水だけ抱え、車に乗り込みました。
車の中に置きっぱなしにしていた膝掛けに二人でくるまり、段々と暖まってきたところでやっと気持ちが落ち着いてきました。
「貴重品も持ち出した方が良かったかなあ?」
「いや、持ち出している間に余震が来たら危ないでしょ」
「そっか。非常用持ち出し袋の置き場所、考え直さないといけないなあ。」(当時は押入に置いていました)
「そうだねえ、避難口の近くじゃないととっさに持ち出せないね」
「うんうん。・・・ああ、友達や親戚の家は大丈夫かなあ・・・」
こんな会話をしているうちに、同じアパートの方も車中泊をしようと決めたようで、ちらほらと駐車場に明かりが向かってきました。

こんばんは、大変な地震でしたね。 お宅は大丈夫でした? と、窓越しに声を掛け合いました。中には携帯食を分けてくださる方もいらっしゃったり・・・。普段はすれ違った時に挨拶する程度のお付き合いでしたが、もっとご近所づきあいを大切にしないといけないなと感じた瞬間でした。

車中泊とは言いながら、実際にどの程度眠れたかは自分でも良く覚えていません。
ただ後部座席でときおりうつらうつらしながら、射し込んできた朝日を見た時の嬉しさは今でも覚えています。

あの地震を教訓に、今は車内にも防寒具や懐中電灯を置くようにしました。
快適な車中泊を目指して模索中です。