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舟を編む | 三浦しをん
30歳 | 女性 | 会社員 | ようこ
玄武書房という出版社で新しい国語辞典を作っていく物語です。
辞典作りに向いているという理由で営業部から異動してきた馬締を中心に刊行まで地道に言葉を辞書にしていくのですが、発売までは何十年という年月をかけて作られます。
毎日地道に一つずつ言葉を選び、意味を考え、並べていく根気のいる仕事で、会社からはお金のかかる辞典の刊行を止められそうになります。
馬締は辞書への熱い情熱を伝え、周りの人を巻き込みながら問題を解決してようやく完成までたどり着いたときの達成感と、努力が一冊の辞書という形になったところは感動しました。
コツコツと真面目に取り組むこと、冷静に考えること、言葉に愛情を持つことなどこの本から教えてもらったように感じます。
何気なく毎日使う言葉も意味がないものなど一つもなくて、大事にしたいなと改めて思いました。
仕事をひたむきに進め、やがて周りから信頼を得ていく所では私も自然といつのまにか馬締を応援していました。
また、馬締が神楽という下宿先にすむ女性に恋をして、想いを伝える所はもどかしく、初々しさもありほっこりしました。
奥さんになった神楽の支えもあり辞書が完成したときは、夫婦の理想の姿だと思いました。
周りの人の支えに感謝をし、コツコツと物事に取り組むと何か結果が得られるのではないかとこの本から学んだ気がします。