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思い込みを捨てデータに基づき世界を正しく読み解く「ファクトフルネス」

おすすめする本

ファクトフルネス | ハンス・ロスリング


34歳 | 男性 | 会社員 | book356

コロナ禍において飛ぶように売れている本書ですが、期待を裏切らない名著でした。
本書では初めにチンパンジークイズという13問の3択クイズが出題されます。チンパンジークイズというのは、要するに3択問題だからチンパンジーが直感だけで解いても正答率は3分の1になるだろうクイズ、という意味だそうです。
しかしながら、このクイズを人間に解かせると正答率はチンパンジー以下の数値になったといいます。しかもそのクイズの回答者は一般人だけでなく、科学者や銀行員、ジャーナリストなどの知識人も含まれていましたが、彼らの多くも同じように間違えていたとのこと。
クイズの内容は現在の世界情勢(貧困・人口・教育)を問う至ってシンプルな内容ですが私も解いたところほとんど間違っていました。
正しい答えを見て感じたのは、世界は思っているよりも良い方向に進んでいるということでした。
著者はクイズの正答率が低い理由の一つとして、我々が学生時代に受けた教育、あるいはテレビなどのメディアから受けた影響が強いからと述べています。
確かに私が子供の頃に現代史等の授業で受けた内容は今も頭に残り続けており、アップデートされていないと思いました。
世界は日々変化しているということを意識し、データに基づき正しい見方をしなければ誤った判断をしてしまう、そんなことに気付かせてくれる素晴らしい本です。