\ ホームページとデザインやってるよ /

これからの日本が世界で勝ち抜いていくビジョンが描かれた名著「シン・ニホン」

おすすめする本

シン・ニホン | 安宅和人


34歳 | 男性 | 会社員 | book356

普段は小説ばかりでビジネス書をあまり読んでいませんでしたが、コロナの影響により色々はジャンルを読むようになりました。
このシン・ニホンは最近出版されたビジネス書の中でイチオシです。
まず前半は現代社会における日本社会の現状が主に描かれますが、日本のおかれている現状に愕然としました。
著者のいうデータ×AI時代において日本は非常に遅れており、米国、中国にはすでに大きく引き離されていることが確かなデータ、数値に基づき説明されていきます。
この部分だけを読むと日本という国に希望を抱けないような気持ちになりますが、著者は後半部において日本が今後、どのような戦略を持って世界各国との競争を勝ち抜いていけるか、という未来への希望についても説明されています。
歴史を振り替えれば日本は元々、外国から色々な文化や技術を受け入れ、それを加工したりアレンジすることで優れたものを生み出してきたといいます。
(著者はそのことを日本人の「妄想力」と表現しています)
すでにデータ×AI時代の技術の第一段階に日本は乗り遅れており、これから日本が勝ち組になっていくには、この日本人の「妄想力」による新しい発想が大事だという趣旨が描かれています。
日本の窮状と未来への希望を抱き、大変心に響く本でした。