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現代にも残る名作『三四郎』。恋心に悩む主人公を助けてあげたくなりました!

おすすめする本

三四郎 | 夏目漱石


21歳 | 男性 | 学生 | たいせい

夏目漱石の前期三部作の一つ『三四郎』を読みました。みなさんもタイトルは聞いたことあるのではないかなと思いますが、とても面白いですし、人間関係について考えさせられるような作品でした。
主人公の三四郎は生真面目で、堅い性格をしていて、そんな人物がたまたま列車で一緒になった女性とその後、相部屋になってしまうが、そこで三四郎が過剰に気を使い、「貴方はよっぽど度胸の無い方ですね。」と言われてしまうことから女性との関係に悩んでしまう主人公が繊細な心の部分まで書かれていて、思わず読みながらアドバイスして応援してあげたくなる気持ちでした!
また、そんな時に学内で出会う里見 美禰子という美しい女性にまた三四郎が翻弄されてしまうのがまたどこか滑稽で、でも女性心に悩んでいるところには共感もあって、考えさせられる場面もたくさんありました。
そして、小説の随所に出てくる「stray sheep」と里見 美禰子が三四郎に選ばせた「ヘリオトロープの香水」がまた三四郎を悩ませ、読んでいる自分をも悩ませます。
この言葉の意味を考え始めると、また読み返したくなってしまう。そんな本です。
ストーリー調で 書かれているので、昔の本にしては読みやすく、量もそんなに無いので、ぜひ読んで考えてもらいたい作品です!