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手品先輩 | アズ
32歳 | 男性 | 自営業 | 電気イルカ
奇術部に所属する先輩とそこに半ば強制的に入部させられた助手を中心に、日々の部活動の様子などをコメディ風に描いている作品です。
助手が主人公のように描かれているのですが、先輩の微妙な手品ネタに対してツッコミを入れていくというパターンがお決まりです。
先輩は手品が大好きではあるものの、基本的にあがり症であり、人前で披露するときにはどうしても失敗してしまうことが多くありました。
それは助手の目の前でも同様であり、成功するシーンを見ることは本当に稀だったのです。
そんな日々が連日続いていく状況であり、特にこれといって劇的な展開を迎えることは少ないのですが、それが逆に面白いなと思います。
脱力系の漫画という印象と言え、全体としてはシュールな雰囲気も感じられますから。
奇術部という部活動自体が実際の学校にはほぼ存在しない珍しい存在だけに、そんな部活動が実際にあったら?みたいな感じで読むこともできます。
あと、先輩が手品のネタに失敗するときには、その失敗の仕方が非常に派手で、「そうはならんやろ」と思わず読者もツッコミを入れたくなってくるはずです。
漫画ならではの描かれ方により、この作品は面白く感じられるという状況があると思うのです。