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おすすめする本
西の魔女が死んだ | 梨木香歩
31歳 | 女性 | 自営業 | あさり
『西の魔女が死んだ』は、小学生の女の子・まいがあるときから学校に行けなくなってしまい、田舎に住むおばあちゃんのもとで暮らす話です。おばあちゃんのもとで暮らすうちに、次第にまいは元気になっていきます。
大好きなシーンが、まいが「おばあちゃん大好き」と言えば、必ずおばあちゃんが「アイ・ノウ」と返すところです。
私はおばあちゃんっこでおばあちゃんのことが大好きですが、「おばあちゃん大好き」とは恥ずかしくて言えません。でも、まいは恥ずかしさを感じることなく、素直に気持ちを伝えることができます。そして、それにおばあちゃんが応えてくれるところが心にジーンときます。このシーンは何度も登場するのですが、そのたびに自分のおばあちゃんのことが思い浮かんできます。
おばあちゃんは自然のものをうまく利用した暮らしをしていて、野イチゴを摘んでジャムにしたり、ラベンダー畑の上にシーツを干してラベンダーの香りをつけたりなど、自然を活かしたシーンがいくつも登場します。こういった知恵は今はすたれてきてしまっていて、現代人からするとおばあちゃんのやっていることは魔女のようです。忘れていた自然とのつながりを感じさせてくれる作品でもあります。