映画化もした『陽だまりの彼女』は、心温まるおススメの物語です。

おすすめする本

陽だまりの彼女 | 越谷オサム


33歳 | 女性 | 会社員 | みえ

この本は本屋さんでおススメされており面白そうだったので読んでみることにしました。手に取ったのはもう9年ほど前になりますが、今でも心に残っている素敵な作品です。
小学校時代の幼馴染の真緒と浩介ですが、真緒は頭が悪くみんなからバカにされていました。大人になってから再開したら真緒は優秀な女性に成長しており、そこから2人は仲を深めていくという一見王道のラブストーリーです。ですが、読み終わってみるとちょっぴり切ないミステリーのような印象です。作品全体的に温かい雰囲気が漂っていながら、物語の要所要所に彼女の秘密が隠されていて、もう一度読み返してみると納得する部分が出てきます。
私としては、真緒がいなくなってしまってからの場面がとても好きです。真緒を探しまわる浩介、お世話になった人たちなのに真緒の事をだれも覚えていなくて、もどかしくて切なくなってしまいます。その後、最終的には何とも言えない展開となるのですが、猫好きの私としてはかなりありです。この小説を読んだ後『素敵じゃないか』を聞き物語の世界に浸りました。
その後、映画化すると知り、松本潤と上野樹里が主演するというのを聞いてイメージにピッタリだと感じました。そして映画を見てみて『素敵じゃないか』は作品の良さをとても引き立てていると感じました。