『ちどり亭にようこそ』を読んでみました。天職のヒントをくれる物語です。

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ちどり亭にようこそ2 ~夏の終わりのおくりもの~ | 十三 湊


31歳 | 女性 | 自営業 | リン

『ちどり亭にようこそ』は、京都絵お弁当屋さんを営む女性と、そこで働くアルバイトの大学生を中心にした物語です。
彗君は、お酒の飲み過ぎで行き倒れていたところを、お弁当屋さんを営む女性・花柚さんに助けられて、ちどり亭でアルバイトをするようになります。最初はまったく料理ができなかった慧君ですが、花柚さんの指導によって料理ができるようになってきます。
2巻では天職について慧君が考える場面が登場します。私も天職を探していますが、何が自分にとっての天職なのかわかりません。あれこれ考えることに疲れてしまいます。
2巻では天職についてのヒントを与えてくれるような言葉が登場します。
「天職なんてすぐに見つかるものではない。だから、いろいろやってみればいい」そういった内容の登場人物の言葉がありました。
たしかに、いろいろやってみないとそれが自分にあっているのかわかりません。考えているだけでは、自分にとっての天職はわからないのです。いろいろやってみるうちに、「これが好き」「これをやりたい」をいうのが見えてくるのでしょう。
慧君も初めから料理の道に進もうと思っていたのではなく、やってみたからこそ料理に興味を持ったのだと思います。
小説だけれど生きるヒントのようなものを与えてくれる物語です。