才能はないが努力を惜しまない主人公、個性的だけど人間力溢れるチームメイト。

物語自体は、平凡なサッカー素人の少年つくし君が、サッカーの強豪校に入部し、苦悩しながら成長していくという、よくありがちな設定の青春スポーツ漫画です。
ですが、主人公つくし君の親やチームメイトに対する優しさや誠実さがとても素敵で、読んでいると優しい気持ちになれます。
つくし君は気が弱い少年かと思えば、地道に努力することのできるタイプで、とても真っ直ぐで芯の強い少年です。サッカーは下手ですが、自分に出来ることを精一杯頑張っています。
チームメイトはとても個性的なメンバーばかりで、さまざまなキャラクターがいます。性格はみんな違っていても、各々が人間力に溢れていて、とても魅力的です。一見個性的過ぎて、まとまりが無いように感じますが、みんながそれぞれチームメイトのことを考えていて、信頼関係もあってとても素敵です。とくにキャプテンの水樹君と副キャプテンの臼井君の存在が絶妙です。
はじめのほうは、つくし君に対してなぜ素人がサッカー部にいるのかと批判的な考えのメンバーもいましたが、つくし君のひたむきに努力するその姿勢に、次第にチームメイトたちも感化されて、負けじとサッカーに打ち込んだり、さらに努力を重ねていきます。