残しておきたい、三浦春馬さんの遺作「日本製」

2020年7月に急逝し、ファンならずとも多くの日本人が衝撃を受けた俳優、三浦春馬さん。
彼の幅広い活動のうちのひとつが、雑誌「プラスアクト」の取材で訪れた、日本全国の特産品を巡る旅でした。
その一つ一つを各都道府県ごとに並べた、日本を紹介する本でもあり旅の記録本でもあるのが、この「日本製」です。
連載を始めたきっかけのひとつが、著者の留学経験に感じたことのようです。
私自身、何度も海外を訪れ住んだこともありますが、やはりあまりにも自分の生まれ育った国のことを知らないことを恥ずかしく思うことがあります。
この本を読んでみても、今まで知らなかった特産品や活動が多々ありました。自分の県のものは、訪れたことがある場所でほっとしました。
この本に記載されているものが、必ずしもその地方を代表しているものではないかもしれませんが、日本という国を見直したり、興味を持つきっかけになると思います。
友人や知人の住んでいるところのものを見て楽しむことができるし、新しく知り合った人の出身地の会話時にも役立ちそうです。
もちろん、三浦春馬さんのファンには、写真の数々は思い出になること間違いなしです。
最後に、長崎県の項目に書かれていた一文、「行き詰まったら、戻って来ます。」に泣きました。