みなさま、こんにちは!
配偶者や親が亡くなると、亡くなった方の銀行口座の凍結や、社会保険・年金の届け出・不動産の登記の変更など、さまざまな手続きをしなければなりません。
その中でもかなり大変なのは、「相続税の申告手続き」
「相続税の申告は自分でできるのか」や「相続税は税理士に頼んだほうがいいのかわからない」など、悩まれる方も多いと思います。
私も身内が亡くなった際に、相続や不動産登記などの手続きは自分でできるのかどうかかなり調べました。記入する書類の多さ・難しい計算・難しい法律などわからないことだらけで結局、司法書士の方と税理士の方に依頼をしました。(^_^;)
税理士に依頼をせず申告をされる方もいらっしゃいますが、相続税についてあまりわからない方がほとんどではないでしょうか。
「これは税理士に頼むケース」を知っておくと、相続が発生したときに慌てずに済みます。
今回は「相続税の申告に税理士は必要か?」をご紹介します!
目次
相続税とは
亡くなった親や配偶者(被相続人)から、お金や土地などの遺産を相続することを「相続」といいます。
相続した財産から、借金や葬式の費用を差し引いて残った額が、一定の額(基礎控除額)を上回るときに、「相続税」がかかります。
相続税は、財産を相続した場合に必ずかかるわけではありません。
「相続税の申告に税理士は必要か?」
相続税申告には税理士が必ずしも必要なわけではなく、依頼をしなくても良い場合もあります。
どのようなケースで依頼したほうがよいのでしょうか。
税理士が必要なケース
遺産に不動産がある
相続税申告の手続きは、土地の査定が一番難しいと言われています。
土地の形状・環境などを含めて査定をするには、専門知識が必要になるからです。
わからないまま相続税を払いすぎてしまう可能性もありますので、
遺産の中に、
- 不動産が複数含まれている
- 査定をする
などの場合は、税理士に相談をしてください。
遺産総額が1憶円以上ある
相続税の税率は10%~55%までの累進課税のため、相続する遺産が高額になればなるほど相続税も大きくなります。誤った手続きをしてしまうと、あとでかなり多くの税金を支払わなければならない可能性もあります。
控除や特例を適用したい
一般の人ではあまり知らないような控除や特例もたくさんあります。
控除や特例を正しく適用するためには、条件などの理解が必要です。
税理士に依頼をすることで、申告書の作成などの手続きを任せることができ、条件にあった控除や特例を正しく適用してもらうことができます。
上記以外のケースや、処理が複雑なケースでわからないといった場合は、自己で解決せず、必ず税理士や税理士事務所に相談をしましょう。
相続税申告を税理士に頼むメリット
手間が省ける
・戸籍の収集
・不動産の名義変更
・預貯金・有価証券の解約
・生命保険金の受け取り
・電気ガス水道の変更手続き
・電話や介護保険等の役所が絡む手続き
・固定資産税の手続き等々
相続に必要な手続きはこんなにあります。
「相続税申告以外」の手続きを済ますだけでも、大変な作業です。
税理士に依頼をすればこれらの手続きの手間が省くことができます。
心の余裕ができる
税理士に依頼すれば、時間と心の余裕ができます。情報収集だけでもかなりの手続きがあるので、体力や気力を使い切ってしまうかもしれません。
手続き完了までにかかる時間はおおよそ2週間ほどかかります。その間は手続きに追われることなく、大切な時間を有意義に過ごすことができます。
税理士が相続人のミスをカバーできる
税理士は、相続人が気づかないミスをカバーできます。特に、相続専門の税理士は相続税に特化していますので、少しの違和感も察知します。
- 相続する財産は、土地などはなく預貯金と株式のみ
- 過去に同じような申告を自分でした経験がある
の方場合、自力で申告はできるかもしれません。
しかし、それ以外の場合で自分で相続税の申告を行っても、
- 税務調査が入る
- 相続税申告書や添付書類などの不備があり、減税ができず、相続税が高くなってしまう
などが起こり得るので、リスクにも注意が必要です。
節税のアドバイスがもらえる
相続に関して多くの知識と経験のある税理士に依頼をすれば、控除や特例制度をうまく適用してくれるので最大限に節税ができます。
依頼した場合の費用は?
税理士費用は、法律で定められているわけではなく、税理士事務所によって異なります。税理士に依頼する場合の目安として、遺産総額の0.5~1%程度といわれています。
例えば、相続財産が3,000万円の場合の税理士報酬は、15~30万円程度になります。
ただし、申告をしてみると予想以上に手続きが複雑な場合や、必要な申告書類が多いと料金が高くなる場合もあります。
依頼するべきか迷ったら?
税理士報酬は支払わなくてはなりませんが、税理士に依頼をするメリットは多いです。相続税の申告は相続から10ヶ月以内に行わなくてはならず、不動産の評価額の算出は時間がかかります。税金の控除や特例が受けられる可能性がありますので、専門家である税理士に相談をすることをおすすめします。
実際に1割の方は自分で申告をされていますので、
- メリットがほとんどない
- 大変でも自分で相続税申告を経験してみたい
方は、自分で申告をしてみてもいいかもしれません。
まとめ
相続税の手続きは難しい慣れない作業が多く、仕事や家事などと並行して進めるのはとても大変です。そのような時は、相続税に強い税理士に依頼をしましょう!税理士の中でも得意とする分野はさまざまですので、よく検討してから、ゆとりを持って早めに相談をしましょう。