みなさまこんにちは！
税務の専門家である税理士は、「税務の計算をして税務署に申告をする」というイメージを持つ人が多いと思いますが、行う業務はそれだけではありません。
税理士は、相続・事業継承・経営コンサルタントなど、税務以外でも幅広い業務を行っています。
税理士の契約にも形態があることはご存知でしょうか？
既に契約をされている方は、「スポット契約」という言葉を聞いたことがあると思います。税理士と顧問契約を結んでいる方でも、スポット契約は利用することができます！今から税理士に依頼をしたい方は、「税理士とどのような契約を結ぶのか」「スポット契約の必要性」について、事前に調べる必要があります！
今回は、「税理士に依頼をする前に！知っておきたいスポット契約とは」をご紹介します。
目次
税理士ができること
税理士にお願いできる独占業務
税務代理
納税者の代わりに税金の申告を行う業務です。
税に関する申告・申請だけでなく、税務調査の立ち会いや税務署の更正・決定に不服がある場合には代理人として申立てを行います。
税務書類の作成
税務書類を作成します。提出先は、管轄の税務署・都道府県・市区町村です。
責任は税理士にありますが、税理士法人などの従業員が、税理士の指示のもとで行っても問題はありません。
税務相談
消費税や所得税など、税に関することは身近な存在でも、詳しくわかっているようで、わからないことが多いです。その税に関するあらゆる相談やアドバイスを行います。
上記3つは、税理士だけが行うことを許された「独占業務」です。
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税理士の資格をもっていない人が他社の手続きを行うと、罰則が科されます。これらの業務は、税理士と顧問契約することで継続的にサポートをしてもらうことができますが、その都度契約をして依頼をすることもできます。
スポット契約とは
確定申告や決算申告といった業務を単発で税理士に依頼をすること
税理士に依頼をするときに、スポット契約という方法があります。確定申告や決算申告といった業務を単発で税理士に依頼をする契約のことです。
任せられる業務
・申告書の作成
・帳簿・内容チェック
・作成内容に関する相談や質問
依頼が必要な業務のみスポット契約すると、顧問税理士を雇うよりも、得られるメリットが大きい場合があります。
スポット契約はこんな方にオススメです！
こんなご要望ありませんか？
・信頼できる税理士はいないけど、スポットで相談したいことがある
・顧問税理士はいるけど、こっそり他の税理士の意見を聞きたい
・税理士からあまりアドバイスがもらえず他の税理士にも相談をしたい
スポット契約は、顧問契約ではないので、単発で税理士にご要望や相談をすることができます！
また、スポット契約に関する相談内容には、
・事業継承
・役員報酬
・資金調達
・今の税理士に不安がある
・会社を設立した直後で顧問税理士を雇う金銭的な余裕がない
といった相談が多いようです。
スポット契約のメリット
スポット契約を行うメリットは2つ！
税理士の報酬を抑えることができる
スポット契約は、顧問契約よりもコストを抑えることができます。スポット契約では依頼した案件が解決すると契約満了になるので、顧問税理士を雇う場合と異なり、月額顧問料や訪問費用などの固定費が発生しません。
顧問税理士を雇うよりもスポット契約の方が費用を抑えることができます。
過剰なサービスを受けなくて良い
税理士事務所によっては、顧問契約の場合、必ず会社を訪問して、きめ細やかなサービスを提供しているところもあります。しかし、そこまでの対応を求めていない企業もあると思います。スポット契約は、サービスが限定されるため、税理士に対する期待と実際のサービスとのミスマッチを防ぐことができます。
スポット契約のデメリット
その場限りで契約が終わってしまうこと
顧問契約では、年間を通して税理士からサポートを受けることができますが、スポット契約では、その都度依頼をお願いすることになります。
経営や税務に関する深いところの情報までは見ることができず、
・節税対策
・納税資金の準備ができない
・税務で必要な届出が提出されない
など、十分なサポートが受けられない可能性があります。
税理士はじっくり検討して契約しましょう
税理士と契約をする際は、まず最初に「信頼できるいい税理士」を探しましょう。
【関連記事】「失敗しない！良い税理士を選ぶポイント」
依頼をした後の契約の変更や解除などは、かなりのエネルギーが必要になりますので、税理士はじっくりと比較・検討して決めましょう。
まとめ
スポット契約についてご紹介しました！
税理士に相談できることは税に関することだけではありません。
どのようなことができるのか、どんなサポートを受けられるのかなど、まずは相談をしましょう。そして、自身が信用して依頼をすることができる、良い税理士探しを進めていきましょう。
