5月は暑い日が続きました。そして増々暑くなってきた2015年6月1日、道交法改正!これによって6月1日から自転車乗りからの「捕まった」報告が止まらない。
目次
自転車の片耳イヤホンは取り締まりの対象となるのか
捕まった報告で多いのがイヤホンである。
イヤホンしながらの自転車運転は確かに危険かも知れない。でも自転車乗りの大半って通勤や通学で日常的に毎日同じ道を繰り返し乗る人達ですよね。退屈な日々を音楽聞いてテンション上げることも今では法律違反ということです。同じ理屈から考えると自動車で音楽を爆音で聞いてるのも規制対象にすべきでは?
そして謎なのが、イヤホン片耳ならOK説である。しかもこれ都道府県によって取り締まり方が異なるようだ。
さっき、警察に片耳イヤホンはいいですか?
って聞いたら
「厳密にいえばダメやけど周りの音が
全く聞こえてないわけやないき大丈夫
片耳は大丈夫ですよ。」
って言われたき皆安心やね。— 吉本 竜輝 (@109ryuki2) June 4, 2015
https://twitter.com/school_sugee/status/605581304755724288
一時的に容認する自治体があるかも知れないが基本的にはアウトだと思われるので片耳イヤホンもやめておきましょう。
自転車で車道を走るのは危険過ぎるぞ
続いて捕まった報告で多いのが逆走や歩道走行である。
まずは逆走。これは車道を走ってる時に道路の右側を走るということ。つまり自転車で走ってたら車が正面からやってくるって走り方ね。
これは法律の改正で取り締まりの対象となったが、普通に危険過ぎるだろ。こんな運転してたら命がいくつあっても足りません。しかし逆走するにはワケがあるとも考えられる。例えば今までは右側にしか歩道がなくて歩道を走ってたが歩道が途中で無くなるというパターン。こういう道実はわたしの身の回りにも存在してます。気持ちはわからんでもないが逆走だけは危険なのでやめた方がいい。
そして次に車道走行である。
自転車は基本的に歩道ではなく車道を走らなければならないということだ。
自動車も自転車も日常的に乗る身としては車道を走る自転車ほどうっとうしい存在はない。特にこれが高齢者の場合は軽く渋滞ができるほどだ。
細い道で時速10km/hで走る自転車がジャマになれば追い越すために大きく反対車線にはみ出すことも増えるだろう。もちろん車道走行中の自転車との接触事故件数は増えるだろうが、それ以上に車と車の正面衝突が増えそうな気がしてしかたない。
先ほど「基本的に車道を走る」と述べたのには理由がある。自転車を運転している人が13歳未満か70歳以上、または身体に障害を患っている人は歩道を走ってもいいのだ。
その他にも時速8km/hなら歩道を走ってもいい。
自転車の傘さし運転もアウト
危険には違いないが暗黙の了解で許して欲しいのが自転車の傘さし運転である。これは高度な運転技術を要することだが、普通に走れる人は走れるんですよね。なので免許制にするとか。大阪のおばちゃん御用達の傘固定アイテム「さすべえ」ならOKとかいう情報もあるけどデマ情報かも知れないので要注意。
自転車の飲酒運転はそもそもアウト
これはもともとアウトです。ちょっとぐらいならいいか〜って感じで呑んでしまうこともあると思いますが押して帰りましょう。
気になる自転車違反での罰金は
罰金というか違反金ですね。これは3年以内に2回の違反で「自転車運転者講習」を3時間受講しなければなりません。その時の受講料として5700円を支払うことになります。受講しなければ5万円の罰金となります。必ず受講しましょう。
ここでひとつ疑問が。本人確認はどうするのだろうか。社会人なら運転免許証や保険証、学生なら学生証などで本人確認すると思われます。しかし、防犯登録情報での本人確認という情報もあります。これが本当なら少々やっかいです。自転車って良くも悪くも「手軽」なものだったので近所の人に「あげちゃった」パターンも多々あります。
既得権益のための法改正
少し別の視点から今回の法改正について考えてみました。
まずは自転車保険。車道を走らなければならないということで自転車保険加入者が増えるのは間違いないでしょう。
自転車の防犯登録。自転車屋さんで自転車を購入すると600円程度で入らされるアレです。実は防犯登録は義務化されてるんですが「そんなもん登録しても盗まれた自転車は返ってこん!」と言って拒否する人も多いと思います。しかし今回の法改正で取り締まりの際の本人確認に利用されそうなので防犯登録が強制となりそうですね。
そんなわたしもネットで自転車を購入してそのまま防犯登録しておりません。。。
そもそも今まで車視点でうっとおしかった意識高い系自転車乗り「ロードレーサー」達の車道走行を公に認めるための法改正?これからは「法律で決まってるから車道を走らなければならない」というロードレーサーにとってとても都合がいいルールとなりました。
いろんなところでお金が動くんでしょうね。