おしゃれでかっこいい家と実用的な家、どちらにすればいいのか

おしゃれでかっこいい家と実用的な家、どちらにすればいいのか

はじめに

注文住宅は自由に設計でき、デザイン性の高い家を建てることが可能ですが、実際のところ実用的な家とどちらがいいんでしょうか?
注文住宅を建てた経験のある筆者も設計を依頼する前、このことで非常に悩みました。
ある注文住宅雑誌を見て建築デザイナーに依頼しようとその方の事務所へ伺ったのですが、最終的にハウスメーカーに依頼することになりました。
ここではおしゃれでかっこいい家と実用的な家どちらがおすすめなのが筆者の経験を元にご説明したいと思います。

家を建てる時重要視すべきこと

家を建てる際、最も重要なのは動線ではないでしょうか?
朝起きて夜寝るまでどう動くのか想定し、その動線に合った間取りにするのがおすすめです。
たとえば、台所であればシンクとコンロ、冷蔵庫…の位置を決める際、実際の家事動線に合っているかどうか考えます。
洗面所なら洗濯機を回し干す、取り込む…という動線を考えて設計します。
さらに、トイレの位置も重要でリビングなどお客さんのいる部屋から見えるところや、玄関から丸見えのところは避けたいです。
階段についても子どもが家に帰ってきたことが確認できる位置に配置したいですよね?
階段がリビングなどから隠れた位置にあると、お子さんの家の出入りがつかめません。
そのため、中にはわざとリビングに階段をつける家もあるようですね。
わが家の場合はそこまではしませんでしたが、ある程度の配慮は必要かと思います。

おしゃれでかっこいい家のメリット&デメリット

注文住宅はおしゃれでかっこよくデザイン性の高い設計が可能です。
どのようなメリットがあるんでしょうか?

メリット

おしゃれでかっこいい家に住むと毎日のモチベーションが上がりますし、ワクワクした気持ちで暮らすことができます。
これは非常に精神的にもメリットかと思います。

デメリット

ただ、人間がそこに何十年も暮らしていくわけですから、デザイン性を重要視することでさまざまな問題が起きてきます。
たとえば、実際に住む上で家事がしづらかったり、光熱費がかかりすぎたり、コンセントの数が不足したり…など、不便が多いとせっかくの家が台無しです。
あくまでも家は人間が住む場所なので、おしゃれでかっこいい家もいいですが最優先すべきなのは実用性でバランスの取れた家が璃央ですね。

また、おしゃれでかっこいい家となるとその分予算がかさみます。
デザイン性の高い家はこだわるポイントが多いため仕方のないことですが、希望を全て叶えるとなればかなりのコストがかかるのは考えものですね。
デザイナーに家を建ててもらうとなれば、設計料が別途かかってくるので予算オーバーになる可能性が出てきます。
どうしても譲れないこだわりポイントがあれば、予算の中で実現するかどうか、話し合いましょう。

家を建てる時は実用性を考えるべき

家を建てる時、おしゃれでかっこいい家か実用性の高い家かと言われたら、筆者の経験上だと後者にすべきだと考えます。

実は筆者は注文住宅を建てる前、賃貸の一戸建てに住んでいました。
見た目はおしゃれでかっこいい家だったのですが、住んで初めて気づいたことがありました。
それはリビングが吹き抜けになっていること。
冬場暖房をつけても全て暖気が2階へ行ってしまい、全く部屋が暖かくならず寒い思いをしました。
そのため、リビングの吹き抜け部分に大きな布をつけて暖気が逃げないよう工夫をした…という経緯があります。
しかも、吹き抜け部分に吊り下がっている電気の電球が切れた時自分で交換できなかったので、電気屋さんに来てもらわなければならず非常に面倒でした。
光熱費も非常にかかったため、自分の家を建てる時はリビングに吹き抜けは絶対にやめようと心に誓ったほどです。
もし、どうしても吹き抜けを作りたいなら玄関部分程度にしておくといいでしょう。

また、誰でもリビングは窓を大きくたくさんつけた方が明るくていいと思いがちです。
筆者もそう思い設計士さんにお願いしたところ、デメリットとして耐震性が落ちることが分かりました。
また、窓が大きいとカーテンなどもオーダーとなりむだなコストがかかります。
冬場は結露も多くなるようですので、あまり窓を大きくしすぎず数も増やさない方が得策ですね。
結果的に、南側に大きな窓をつけたことで日当たりは大変よくなりました。

まとめ

せっかく注文住宅を建てるのだからおしゃれでかっこいい家を!と思うのは筆者もそうだったので気持ちがよく分かります。
ですが、実際に家で暮らし続けることを考えると、動線など実用性を最優先すべきだと考えます。
若いうちはともかく、子育てをしたり将来歳をとった時のことを考えると、デザイン性を最優先にするのはいかがなものか…というのが正直なところです。
理想は実用性とデザイン性を両立した家づくり。
実用性を最優先しつつどうしても譲れないところはお願いするなど、できるだけ両立できるよう工夫されるといいかと思います。