ベストセラー「嫌われる勇気」は人々の悩みをシンプルに紐解いてくれる作品です

おすすめする本

嫌われる勇気 | 岸見一郎


28歳 | 女性 | 会社員 | kei_6862

6年前に出版されたにも関わらず現在もビジネス書ランキングの上位に君臨し続けるベストセラーと言うことで以前から気になっていた「嫌われる勇気」を手に取ってみました。
カバーが厚く管理職向けのちょっと難しい自己啓発本かと思っていましたが、他者の目を気にしすぎる全世代の人が共感できる内容でとても読みやすかったです。
自己肯定感が低く生きることに悩む青年と哲学者が「幸せ」について熱い議論を繰り広げるのですが、書籍であるにも関わらず外国映画の吹き替え版のような癖のある言い回しが「そこまで言う!?」といった感じでつっこみながら読めて面白かったです。
最初の方は「トラウマなど存在しない」「人は変われないのではなく変わらないことを選んでいる」など極論で正直府に落ちないと感じていましたが、読み終えると確かに自分が変われない原因を自分の育った環境のせいにしていれば楽だったなぁとじわじわ効いてきてくるものがありました。
最終的には「人生」という大きなテーマについて諭すような励ますような2人のやりとりで終わりほっこりした気持ちになりました。
物事のシンプルな考え方を丁寧に教えてくれる本なので、人間関係に悩む人、自己肯定感が低い人、物事を深く考えすぎてしまう人におすすめの1冊です。