旅行先
櫛田神社 | 福岡県福岡市
千葉県 | 自営業 | 42歳 | 女性 | キムスティ
出張で福岡へ行くことになったので、2011年に買ったきり、大して使ってもいない、「九州」というタイトルのガイドブックを引っぱり出しました。そこに載っている観光地の中で、出張の合間に行けそうなところと言ったら、ここしかありませんでした。それが櫛田神社。博多駅から地下鉄で1駅の祇園駅が最寄り駅ですが、博多駅近くの宿からは歩いてでも行けました。
行ったのは7月下旬で、「博多祇園山笠」と呼ばれる祇園宮のお祭りはもう終わってしまっていました。でも、この「山笠」という博多の総鎮守が飾ってあるのを、見ることができました。
真下から見上げて、思わず「わあ」と一人でつぶやいてしまいました。意外に高いです。毎年7月1日に作り替えるというので、新品でピカピカでした。
描いてあるのは、民話「桃太郎」の中の一場面で、桃太郎が犬やキジを連れて鬼退治に行く場面です。
よく見ると、側面の壁にはちゃんと、桃太郎のストーリーが書いてありました。「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。・・・」たしかに最初の2行はわたしはそらで覚えていますが、鬼退治のところとなると、ストーリー自体あまりよく覚えていなかった・・・親切な案内板です。
本殿には、大幡主命・天照皇大神・素戔鳴尊が奉られているそうですが、残念ながらあまりよく見ることができませんでした。というのは、お賽銭を入れて拝んだ直後、拝殿の内側で何かが始まったからです。よく見ると、そこには神主さんと巫女さんの他、黒い服を着た人が3人いました。四、五十歳ほどの女性1人と、二十代のように見える男女1人ずつでした。お葬式なんでしょうか?観光客らしき人が、わたしの他にも5、6人いましたが、巫女さんが「お引き下がりください」と言ったので、みんなすごすごそこから離れました。ということで、本殿の写真も撮りそびれました。
そばにある「霊泉鶴の井戸」だけはかろうじて撮りました。不老長寿のいのち水が出るそうですが、そんなことよりただこの鶴が美しいです。
他にもいろいろな神様が祀られているようでした。「境内社参拝ご案内」という案内板を見ると、酒造の神、食べものの神、婦人病の神、工匠の神など、面白い神様がたくさんいるようでした。
とりあえず一通りすべて拝みました。
そう、今は本殿も含めて、感染症予防のため、鈴緒がすべて取り払われています。それから手水のための柄杓もありません。
コロナの1日も早い終息をお祈りしました。
時間が早すぎて、付属の博多歴史館には入れませんでした。10時開館ですから、これも見たい人は時間を考えて行きましょう。ちょっと未練の残り過ぎな神社行きでしたが、次もまた来る機会があるだろうと、今から楽しみにしています。