新シリーズ開始で更に盛り上がるキン肉マンを読みました。

キン肉マンは1979年に週刊少年ジャンプで8年間連載を行った大ヒット作品で、その後1997年にはキン肉マンの息子の戦いを描いたキン肉マンII世を週刊プレイボーイで連載。2011年に初代キン肉マンの続きがWEB連載されるという経緯になっています。旧シリーズのキャラクターの大半が再登場して戦い、その戦う相手も人気投票で上位を得るなど、キャラクター作りが非常に見事と言える作品です。また、新たに登場したキャラクターは以前から存在ていたという形で登場しているため、キャラクターの歴史なども作られていて深みがあるところも実に面白い点です。
前シリーズの完璧始祖編では主人公のキン肉マンは2試合、現シリーズのΩの六鎗客編ではキン肉マンは1試合と試合数が少なくなっていることもジャンプ掲載時やキン肉マンII世にない特徴で、主人公の試合数の少なさによって展開が読めるということを防ぐ、試合の重みを大きくするなどの結果につながっていると言えます。
長い連載期間を活かし、ジャンプ掲載時代に数ページしか戦わなかったチョイ役的なキャラクターが最前線で戦うという描写も含め、連載40年を超えても作品世界の広がりの余地があることに驚かされます。