車中泊で上バッテリーが上がった車を助けてくれたのは………

車中泊の場所と車種

北海道長万部町 | セリカST205 | 2人


北海道 | 会社員 | 33歳 | 男性 | 花と水

数年前の夏のことです。北海道といっても、8〜9月は深夜でも気温が25度を下回らない熱帯夜の日もあります。

当時は、昼間の気温も30度を超えた真夏日、夜の気温も車の温度計では27℃とありました。

訪れたのは、車で片道2時間先のとある港町、小さな朝市と日の出の景色が人気で最近では大きなキャンプ場ができているようです。

キャンプ場もなく、キャンプも始めていなかった当時は、移動した先で夜を明かすときは車中泊をしていました。

車中泊といっても、車の中のシートを倒してマットを引くだけの簡単なものです。最近の車中泊のように、快適さやラグジュアリーな空間を求めたりはしていません。

その日の目的は、夕方から夜にかけての釣りと朝の港で開催される市場のお祭りでした。

夕方港に着いた私たちは、散策を始めたり、釣りをして過ごします。

東側にひらけた地域なので日が落ちるのは早いのですが、8月の終わり頃、日が落ちてもしばらく30℃の気温が続いていたはずです。

なかなか釣れない釣りをしながら、缶のお酒を1本ずつ開け、眠気も増してきた頃、車の中がとても暑いことに気がつきます。というのも、当時は燃費の悪いターボ車に乗っていましたから、エンジンルームはとても暑くなりやすい車でした。

窓を全開にしては蚊やアブが入ってくるので1/2くらいまでしか開けることができません。

ですが幸いなことにガソリンは十分にありましたので、クーラーをつけながら寝ることにしました。

寝静まってしばらくすると、2人とも何故だか汗をかいて目が覚めます。もう朝になったのだろうか………外はまだ真っ暗です。そして、クーラーが消えていることに気がつき、バッテリーが上がっていることに気がつきました。

原因はわかっていても、田舎で夜中にJAFは来てくれません。次の日のことも考え始めたとき、ふとあることを思い出しました。来るときに見た珍しい船。

歩いていける距離に海上自衛隊の基地があったのです。自衛隊基地に行くことは始めてで、入り口に武装した自衛隊員がいると思ったのですが、夜中だったからかオフィスビルと同じインターフォンでした。

その後、業務用のワゴン車で出動してくれた自衛隊員の方に、バッテリーをジャンプさせてもらった私たちなのでした。