どんな食べ物が腸に影響を与えているか

昨日は、「便秘」や「低体温」になるには、なってしまうだけの原因が必ず「自分の生活の中」にある、ということと、「体質は変えられない」と思っている人が多いが、実は簡単に変えることができるというお話しをしました。

そして、生まれつき便秘の人や、生まれつき低体温の人というのは、ほとんどいません、ということもお伝えしました。

それなら何が原因になるかといいますと、単純ですが、結局は何を食べているかです。

生まれた時にはきちんと働く健康な腸だったのが、長年食べている物によって、活発に動き続ける人もいれば、あまり動かなくなってしまう人や慢性的な便秘の人へと分かれていきます。

それならどんな食べ物が腸に影響を与えているかといいますと、一番お伝えしたいのが、小麦粉を使って作られた食べ物全般です。

小麦粉と一口に言っても、多種多様な食べ物に使われています。

ざっと挙げても、パン、ビスケット、ケーキ、クッキー、ラーメン、パスタ、お好み焼き、たこ焼き、などなど。

小麦粉を食さない日はないんじゃないかというくらい、私たちの食生活にとって、小麦粉は溶け込んでいます。

ですが、この粉物の食べ物を食べ続けますと、粉が腸に沈殿して、その動きを妨げるようになります。

昨日、腸は蛇腹やアコーディオンのような動きをするといいましたが、ちょっと想像してみてください。

蛇腹やアコーディオンを広げたり縮めている中に、何か「粉状」、もしくは「粘土状」の異物が入ってしまったとしたらどうなりますか?

異物が邪魔をして、広がったまま縮まることができなくなってしまいます。

腸も同じで、小麦粉が腸に沈殿してしまうと、うまく収縮することができず、収縮することができないでいると、便をうまく移動させられません。

ただし、たとえ邪魔をするものがあるとしても、腸自体が元気ですと、それでも収縮を繰り返して、なんとか便を運ぶことができます。

そして、腸が元気かどうかというのは、腸内にいる菌のうち、善玉菌が多いか悪玉菌が多いかによって決まります。

悪玉菌が多いと腸の動きは悪くなり、善玉菌が多いと動きが良くなります。

「それなら、腸に善玉菌を送って増やしてあげればいい」と思うかもしれませんが、善玉菌というのは元気になれば、分裂を繰り返して、勝手に増えていきます。

ですから、善玉菌を増やすには、まず善玉菌を元気にしてあげることが先決です。

しかも、ヨーグルトを食べてビフィズス菌などを腸に送ろうと思っても、実際には胃酸にやられて腸にはたどり着く事ができません。

「でも、最近は菌が腸に届くヨーグルトとかありますよね」と思うかもしれませんが、ここでもちょっと想像してみてください。

悪玉軍と善玉軍で戦争をしているとします。

食べるものがなく、ボロボロになって瀕死の状態の善玉軍・・・。

そこへ「助けにきたぞー」と言って助っ人がきてくれました。

助っ人の善玉菌は、まだ戦場にきたばかりなので元気です。

少しだけ善玉菌が盛り返してきました。

ですが、食べるものがない戦場では、助っ人の善玉菌まで、あっという間にボロボロになってしまい、「食べもの・・・、食べ物をくれ~・・・」と言って、ドンドンと倒れていってしまいます。

ここで次に取るべき、正しい作戦は次のうちどちらでしょう?

1.戦場に更に新しい助っ人を送る

2.食べ物を送ってあげる

答えはもちろん2.ですね。

ヨーグルトを食べて、新しい善玉菌をどんなに送っても、腸内に善玉菌の食べ物がなければ善玉軍が勝つことはありえないのです。

しかも、CMやホームページでは菌が腸に届くと言っていますが、実際に届いているかは定かではありません。

ですが、届いていようが届いていまいが、今言ったように腸内で善玉軍を勝たせる為には、善玉菌の食べ物のになる栄養素を送ってあげなければ、善玉軍はいつまで経っても勝てないのです。

そして、善玉菌が元気になって分裂をしなければ、腸はいつまで経っても元気に動いてくれません。

それなら、何が善玉菌の食べ物になるのかということですが、ここからは、また長くなってしまうで、続きは明日お伝えしたいと思います。