就職関連でよく見かけるのが「就職なんかせずに起業すればいいんだよ」というホリエモン氏の発言。確かに志といくらかお金に余裕があればそれでもいいかも知れないが、自分は少なくとも3年ぐらいはサラリーマンして社会人経験を積んだ方がいいと思う。
例えば名刺交換。これは今の時代YouTubeなどの動画サイトがあるのでパソコンの前で勉強することもできますが、実際に名刺交換をする時って意外と緊張したりするものです。相手が大物であればあるほどwそういうのは何度も経験を積んで慣れるしかないです。もしかしたら「目指せ!中途採用!」というVRゲームソフトなんか出てきてリアルに近い形で名刺交換を体験できるようになるかも知れないが。
他にも取引先とのやり取りや電話でのマナーなどいろんな事を勉強できるのもサラリーマンならではです。どれもこれも卒業後すぐに起業しちゃったらなかなか経験できないことばかりです。新卒ブランドがあるうちに一度くらいは就職してみるべきです。
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ブラック企業で一生過ごしたいのか!?
一般的にブラック企業と言われる会社は自分の身の回りでは少なくなってきたように思う。しかし、今もまだブラック起業に勤めて低賃金で遅くまで働く人もたくさんいるのである。ちなみに自分は高給取りは残業多くてもブラック起業とは呼べないと考えている。
ではなぜブラック企業から抜けられないのか?
以前テレビで見たのだが、ブラック企業の幹部は従業員に休むヒマも考えるヒマも与えず働かせ、精神的にじわじわと痛ぶり続けるのだ。
「そんな会社辞めればいいのに」と考えるのは実際にブラック起業に勤めていないから言えること。搾取され続ける彼らはもう既に思考は停止しているのだ。
プラスアルファで、正社員として登用されていると不景気も手伝って「正社員を辞めるのがもったいない」と感じるのだと思う。もちろん再就職先を探すヒマなども与えてもらえるわけもない。家族も「ブラック企業でも正社員で働けるだけマシ」と考える人は多いのではないだろうか。
人生は入る高校である程度決まっている。もっと上を目指すなら幼稚園、小学校、中学校の段階で他と差をつけておかなければならない。ドラマ下克上受験を見てそう思ったw
自分もまだ若輩者だが社会人を十数年経験してそれはそう思う。もちろんいい大学を出て大きな企業に勤めていても電通のように過労死が起こるのだ。しかしある程度学歴があって大きな会社でいろんな経験を積んでいれば再就職はさほど難しいことでもないだろう。
一番大変なのはいわゆるFラン大卒でブラック企業に入ってしまったパターンだろう。高卒も同様。
若いうちにどんどん転職するべき
自分は仕事は好きだが、他にもやりたいことがあったので人生において仕事の優先度は低い方だ。なので専門学校を卒業してから最初に就職した会社は「家から近い」という理由だけで受けた。工場勤務で給料もよかった。3年ほど勤めたけどやりたい仕事ではなかったので辞めた。
次に勤めた会社は「社長に誘われて」そのまま入った。1年程度勤めて辞めた。おもしろい仕事でとても勉強にもなったが独り身だからこそ続けられる仕事だと思った。クリエイティブな仕事だった。
次はリクナビNEXTを見た時に「一番上に表示されていた」という理由で応募した。その間に結婚とかもあり、6年ほど勤めたけど他にやりたいことがあったので辞めた。クリエイティブと販売とマーケティングみたいな仕事だった。
これで最後とは考えていないが、最終的に起業した。といってもまだ個人事業主。今が一番仕事がおもしろい。でも1人で仕事するのはとても寂しいということに気づいた。こういうのはやってみて初めてわかること。
なので、就職欲みたいなものはまだまだ消えてはいない。いろいろ職業を体験してわかったのが、みんな隣の芝生見て羨ましそうにしてるけど、どんな大企業でお給料たくさんもらってても不満はあるのだ。
なので再就職ができるうちにできるだけたくさんの起業で働いてみてほしいのだ。業種はバラバラのほうがいいと思う。缶コーヒーのCMで「トビか〜、いいな〜ラクそうで〜」「営業か〜、いいな〜ラクそうで〜」というのがあるけど、まんまアレ。いろいろ経験することで知識の幅も広がるし、何より自分がやりたい事が見えてくる。
若者よ!自分の人生をひとつの会社に捧げても「部長」ぐらいにしかなれないぞ。今と昔は違うのだ。それも東芝が傾くこの時代にこの先40年、いやその頃には定年も延びてるだろうからこの先50年だ。50年続く企業なんてなかなかないぞ。
これから必要なのは、転職力だと思うのだ。若いうちから転職には慣れておいて損はない。
とりあえず就職してみるか〜みたいな気楽な感じで就職試験に挑めばいいんですよ。