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ドグラマグラ | 夢野久作
37歳 | 男性 | 会社員 | ジョニー
日本三大奇書というだけあって、やはりドグラマグラの放つオーラはすさまじいものがありました。禍々しいという言葉がありますが、まさにあんな感じ。読み進めていくと、なんかすっごいおぞましい気持ちになってきます。ホラーとかサスペンスとか、ほかにも怖いジャンルの作品はたくさんありますが、ドグラマグラは、そのどれにも属しません。唯一無二のジャンルであり、この感覚はドグラマグラ以外では決して感じ取れないことでしょう。
ドグラマグラを読んでいると、何が本当で何がフィクションなのかわからなくなってきます。作品内では、胎児の夢や脳髄論などといった非常に奇抜なテーマが長々と書かれているのですが・・。なんかねえ、決してこれが当てずっぽうのフィクションのようには見えなくなってくるんですよね。妙な説得力があって、本当にそうなんじゃないか？という錯覚にとらわれます。
それにしても、この作品が、大正時代に作られていたというのには、驚きを禁じえません。こんな古い時代に、こんなすごいストーリーを書けるなんて・・。この作品は実写化もされているそうなので、近いうちに視聴してみたいと思います。完成度も高いようなので、今から楽しみで仕方ありません。
