神戸三宮で集客のお手伝いをしている(敷居の低い)会社です

web出身の作品。心がとっても温かくなる小さな幸せのお話。

おすすめする本

三日間の幸福 | 三秋縋


25歳 | 男性 | 会社員 | cwy.zaih779

「あなたの人生の価値はいくらですか?」
そんな壮大な命題を掲げた、小さな幸せを描く作品です。
自分の人生には価値があるのか。自分の人生には意味があるのか。
その問いに頭を悩ませた人は決して少なくはないでしょう。
主人公の青年は彼が10歳のとき、学校で人生の価値について考えます。自分の一生の金銭的価値。小学生の彼は「30億円」ぐらいあるだろうと考えました。
そしてその10年後、彼は実際に自分の寿命30年分を売り払うことになります。その額「30万円」。一年につき一万円。その店の査定価格で言うならば最低価格ということでした。絶望的な気分に陥った青年は結局、3か月分の余命を残して残りの寿命である30年分を売ってしまいました。
自分の人生に金額をつけるなら、あなたはいくらだと思いますか?
人の生涯に値打ちをつけるなんておこがましいと思いますか? それとも無価値だと思いますか? それとも価値なんて付けれませんか?
しかし必死に毎日を生きている以上、何か見返りを求めてしまうこともあるのではないでしょうか。
青年は3か月経てば寿命が尽き、死んでしまいます。これは物語序盤で決まった決定事項です。
彼が残りの人生をどう生きるのか、最期まできっと目が離せなくなると思います。
読めば心が温かくなる、幸せについて考える物語です。