おすすめする本
『仕掛学』 | 松村真宏
24歳 | 男性 | 学生 | もけもけ
この本は、日常にある「仕掛け」の分析を通して、さまざまな課題に立ち向かっていこうという趣旨のものです。
たとえば、エレベーターの待ち時間。そんなに長くもないから何かやろうと思ってもできないし、でも何もすることのない時間が微妙にできるのもイライラするし……。
この問題をどうやって解決しましょう?1つの答えは、エレベーターのスピードを上げることです。でも人が乗るものですから、いくら早くしようといったって限界がありますよね。それに、コストもかかります。
でも、もしエレベーターの前に鏡が置いてあったら?エレベーターを待っていた退屈なだけの時間が、身だしなみを整える時間に変わります。ポイントは、エレベーターの待ち時間自体は変わっていないこと。ちょっとした「仕掛け」で、待ち時間を待ち時間でなくすることができるのです。
本書には、このような仕掛けがいくつも紹介されています。そのうちのいくつかは日常生活で真似できそうなものですが、紹介されている仕掛けをそのまま真似するだけではもったいない。仕掛けを使うことで、問題を違った側面から解決する。その思考法こそ真似するべきでしょう。
私たちは日ごろさまざまな問題に直面します。時には、それらを解決するのに膨大なエネルギーやお金を消費しなくてはなりません。そんなとき、ちょっとした工夫で問題そのものがなくなってしまう。そんなことがあったら、素敵ですよね。
『仕掛学』を読むことで、それが可能になります。明日からさっそく「仕掛け」の思考を応用していきましょう!