思いつきの女の子2人での貧乏旅で車中泊した思い出

車中泊の場所と車種

宮城県 | 日産ルキノ | 2人


茨城県 | 主婦 | 47歳 | 女性 | よん

もう20年以上昔の事になりますが、当時フリーターだった私は友人と二人で急に思い立ち、仙台に向かう事にしました。
お金も無いので車に毛布を二枚積み、ひたすら国道6号線をまっすぐに北上しました。
どうして仙台に向かったのか…おそらく牛タンが食べたいとか、萩の月や笹かまぼこが食べたいとかそんな理由だったと思います(笑)
下道を休憩も入れずに走り、確か7時間ほどかかったと思います。
他愛もない話をして笑って、疲れもせずにあっという間に着いた覚えがあります。
若かったな…
宮城県に着いた頃には明け方近くなっていて、どこかに車を停めて少し休む事にしました。
3月だったのでまだ寒く、車中泊をするのにエンジンをかけっぱなしには出来ないので毛布があってよかった。
もう昔すぎて写真もないですし記憶もおぼろげですが、どこか広い公園の駐車場に車を停めました。
駐車場にはトイレもありましたし、明け方とはいえ3月で外はまだ暗かったのに他の車も結構停まっていて、女の子2人でも特に怖いとはおもいませんでした。
でも流石に暗い中の公園のトイレは怖くて利用しませんでしたが…
ずーっと車に乗っていたので少し外の空気を吸って明るくなるまで眠ることにしました。
多分2時間程眠っていたと思います。
急に車が大きく揺れて、私も友人も驚いて目をさましました。
外はもう明るくなっていて、周りの景色もよく見えました。
何事かと思って起き上がると、男の人が私の車を揺すっていてバッチリ目が合いました。
友人と二人で
「なになに?」「こわいんだけど!」
と焦りました…
私たちが目を覚ましたのを確認したからかなのかはわかりませんが、男の人はすぐどこかに立ち去りました。
呆然としましたが、今考えると他県ナンバーの車に女の子2人が毛布にスッポリくるまっていたら、よくないことを考えて揺すって確かめたのかもしれないですね。
すっかり目が覚めた私たちはすぐに公園から出て、地図もないので標識を頼りに伊達政宗像を見に行ったり松島に行ったり、行き当たりばったりの旅を楽しんで来ました。
若かったので無謀だったと思いますが、とてもいい思い出です。