三宮駅4分の隠れ家的なバル「BinoBino」ワインが進む前菜盛り&本格ピザ・パスタを満喫 おすすめグルメ
昭和の雰囲気漂う森井本店|三宮で絶体に外せない居酒屋です おすすめグルメ
三宮センイ商店街の立ち飲み名店!「すぎの」でちょい飲み おすすめグルメ
おすすめする本
大家さんと僕 | 矢部太郎
47歳 | 女性 | 主婦 | みゆ
「大家さんと僕」で手塚治虫文化賞短編賞受賞をされた矢部太郎さんの続編になります。
残念なことにモデルとなった大家さんがお亡くなりになり、その後に出版された作品になります。
くすりと笑える大家さんとの思い出を優しいタッチで描き、読んでいると、まるでその時間を一緒に過ごしているような感覚
になります。
それは矢部さんの描く柔らかい線と、切り取った印象的な場面で表現され、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。
作品の中で時々出て来る過去の戦争の匂いや悲しさが、時々ちくりと胸を刺します。
大家さんがなんと言っても魅力的に描かれていて、時にはスパッとこちらを置いてきぼりにするような発言があり、なるほど!と思う場面があります。
矢部さんが病床で外出出来ない大家さんに、一生懸命スマホで上の公園の画像をみせたり、動画を見せたりしましたが、大家さんが「それ、落としたらどうされるの?」と言った場面が印象的です。
励まそうとしていた矢部さんはすぐに答える事が出来ませんでした。
大家さんとのお別れは、どう描いたのだろう?と思っていましたが、矢部さんらしくやさしく包みこむような表現をされていて、読み終わった後もほっこりとした気分になりました。
私の中にも大家さんがほっこりと共有されました。