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「死にたいけどトッポッキは食べたい」本がお守りになるとは思いませんでした。

おすすめする本

死にたいけどトッポッキは食べたい | ペク・セヒ


26歳 | 女性 | 無職 | みつかん

韓国で話題になったエッセイ本です。最初この本を見た時にタイトルが率直すぎるのと矛盾が入り混じっていて驚いたんですが、自分も同じような気持ちを感じていたのもあり買うのは即決でした。
精神科医と患者さんの会話がズラーッと書かれていて読み手は二人の会話を遠くから聞いてるような感覚です。客観的に読み進めることができるのでしんどいことが書いてあってもダイレクトに突き刺ささらず程よい距離感を保ちながら読むことができます。以前同じような本を読んだ時は、直接語りかけてくるような一対一の距離感で自分の悪いところを指差されながら淡々と指摘されているようで疲れて読むのをやめたことがありました。しかしこの本は、心がザワザワせず読み進むことができます。
患者さんが抱える悩み一つ一つを聞いていると自分と同じことで悩んでいるのを気づかされます。どれだけ偏った思考をしているか、他人を気にしすぎているかが今まではボヤ〜っとしていたものが縁どったように分かるんです。それだけでも少しスッキリするんですが、そこから精神科医の先生がもっといい加減に生きていいと教えてくれると見えなかったゴールが見えた!ような気持ちになり心のモヤモヤが晴れていくのが身に染みて分かりました。残念ながらこの本のおかげで全ての悩みが解決するわけではないですが、必要なときに何度も見直せる人生のお守りとして一生大切にしていく本です。