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小学校の図書館で再会した「獣の奏者」 成長とともに見方も変わる

おすすめする本

獣の奏者 | 上橋菜穂子


19歳 | 女性 | 学生 | 食パン

この本は獣ノ医術師である母とともに、闘蛇衆たちの村で暮らす少女エリンはある日、村で飼っていた全ての闘蛇が突然死んでしまい、母はその責任を問われ処刑されることとなった。エリンは母を助けようと必死に奔走するも失敗し天涯孤独の身となってしまう。その後、蜂飼いのジョウンに助け出されたエリンは彼と共に暮らすうち、山奥で天空を翔る野生の王獣と出会いエリンは母と同じく獣ノ医術師になることを決意し、好奇心とともに様々なことをしていくうちに大いなる災いを招くこととなる話である。
小学生の頃に母と獣の奏者エリンというアニメを見ていてエリンの頭の良さと好奇心、獣と人間の関係性に心を奪われて毎週楽しく見ていた。小学5年生の時に学校の図書館にその本があると知りこれだ!と思い全巻を数日で読み上げた。アニメよりもそれぞれの人物の心境や複雑な事情が書かれており小学生には難しい内容でエリンかっこいいなぐらいの感覚で読んでいたが、高校生になって読書感想文を書くことになってもう一度この本を読めばまた違う見方ができるのではないかと思い読むことにした。小学生の時にはどんどん王獣の謎を解き明かしていくエリンにばかり注目して読んでいたが霧の民とは何か、エリンの母ソヨンが言った、人に飼われた獣は哀れだと言うことがどういうことだったのか夢中になって読める本だと思う。