2024年11月26日〜12月6日
Amazonブラックフライデー!ポイントアップのエントリーページはこちら おすすめイベント
2024年12月20日@デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)
事前登録でオリジナル神戸ノートGET?神戸文具まつりに行こうおすすめイベント
2024年12月15日@デザイン・クリエイティブセンター神戸KIITO
神戸の美味しいパン食べ放題イベント「パンパク」開催!事前申し込み必須ですおすすめイベント
おすすめする本
子ぎつねヘレンののこしたもの | 竹田津 実
27歳 | 女性 | 公務員 | つぐみ
このお話は、道路脇にいた、一匹の子狐を見つけるところから始まります。
獣医に連れて行かれた子狐ですが、何故か人間を怖がらず、それどころか食べ物を食べようとしたり、逃げようとしたりすることもありません。
調べた結果、その子狐は目が見えないこと、耳が聞こえないことが判明します。
もともと野生の狐であるのでこのまま野に返すのが一番と考える獣医ですか、助手であった奥さんと考え出した結論として、野生で生きていける可能性は限りなく低いとのことで、視覚と聴覚の重複障害者であった『ヘレン・ケラー』の名を借り『ヘレン』と名づけ、飼うことになったのです。もちろん飼うとは言っても一筋縄ではいかず、見えず聞こえずのヘレンを何とか生かしたい、生きて欲しい、生きる楽しさを感じて欲しいと夫婦が四苦八苦します。
ヘレンのために何かしようとしても、噛まれ、拒まれ。次第に安楽死を考えるようになります。それを妻がとめ、そこで主人公は獣医である自分を見つめ直す機会を持ちます。
やがて夫婦二人で頑張って面倒を見よう、自分は獣医なのだから。
そう強く想うようになります。
しかしそう決意するや否や、子狐は命を落としてしまうのです。1ヶ月という短く小さい命の灯火がもたらした、『生きる』という意味を教えてくれる物語。
これはそんなお話でした。