よく読者の方から「ダイエットをがんばってるのに、なんで痩せられないか分かりません」というメールを頂くことがあります。
これはなぜかといいますと、がんばっていると思ってやっていることが、実は逆に「体にとって良くないことをやっている場合がある」ということです。
たとえば、あなたは「甘い物を食べすぎるとイライラする」という事実をご存知ですか?
普通は「イライラした時は甘い物を食べるとよい」と思われていますが、実は逆なのです。
どういうことかというと、甘い物を食べると「血糖値が急激に上昇」します。
↓
すると体内では血糖値を抑える為に「インシュリンが大量に分泌」されます。
↓
そして、インシュリンによって、上がった血糖値が抑えられると、今度は逆に「体内が低血糖の状態」になってしまいます。
↓
低血糖が続くと、今度は血糖値を上昇させようとして 「体内でアドレナリンが放出」されます。
↓
しかし、アドレナリンが出すぎると脳のコントロールがきかなくなり、「キレやすくイライラした状態」になってしまうというわけです。
ちょっと分かりにくいかもしれないので、これを単純に「気持ちの上がり下がり」で表現してみますと・・・
甘い物を食べると、まずは気分が良くなります。(血糖値が急上昇)
↓
ですが、その直後、ガクンと気分が落ち込みます。(インシュリンにより血糖値が抑えられ低血糖状態に)
↓
そして最後に、アドレナリンの放出によって「集中力がなくなり」「思考力も減退して」「短気でイライラしやすい」状態となってしまいます。
つまり、甘い物を食べることによって、イライラを解消しているつもりが、逆にイライラを引き起こしてしまっているというわけです。
このように、体のことが分からないでいると、普段の何気ない行動でさえ、体に良くないことをやっている可能性は多々あります。
あなたも、甘い物を食べるとイライラが解消されると思い込んでいませんでしたか?
当たり前だと思っていたことが、実は真実ではない、ということが世の中にはたくさんあります。
あなたが当たり前だと思っていることは、本当に正しいことだと言い切れますか?