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町内会費の使いみち
最近、町内会費の横領で世間は揺れ動いております。
確かに町内会費って何に使われているのだろう。
調べてみたところ、
・ゴミ集積所の維持
・街路樹
・外灯
・看板
・回覧板
・祭りやイベント
・防犯
・献花、香典
このようなことに使われております。
つまり、自治会費を払わないということはこれらの作業・維持費用を払わないということです。
そもそも自治会は強制加入なのか?
自治会・町内会は強制加入ではなく、任意団体なので原則的には入らなくても大丈夫です。
もちろん途中の脱会・退会も可能です。
しかし、2005年の最高裁判所判決では、
町内会は「強制加入ではなく、加入・脱退は自由な任意団体」
しかし町内会費に含まれる共益費は支払う義務がある
という判決が下りました。
つまり、先述の通りイベントへの参加費用は払わなくても外灯や防犯に関する共益費は支払う義務があるということです。
そもそもゴミ集積所を気持ちよく利用したいのであれば自治会・町内会への参加をしておくほうが無難です。ゴミ集積所のゴミネットなども町内会費から捻出されておりますので。
若い子育て共働き世代 vs 老後のゆとり世代
70歳以上の自治会加入世帯 90%以上
39歳以下の自治会加入世帯 56.7%
(NHKネットクラブアンケートより)
この結果から年寄り中心の自治会・町内会になってしまっているのは明白である。
次に厚労省のデータを見てみましょう。
男性雇用者と専業主婦世帯:共働き世帯
1980年 1114:614(万世帯)
2000年 916:942
2012年 787:1054
つまり昔は共働き世帯が少なく、比較的自治会にかける時間を捻出しやすかった。または忙しい中でも自治会・町内会という組織が強く、地域の中で生きていくのに必要不可欠な存在だったということがわかります。
しかし2012年のデータでは共働き世帯のほうが多くなってしまっております。もしここにプラスαで子育てという仕事が含まれれば町内会役員の仕事などに割ける時間は皆無となります。
よって、時間と生活にゆとりのある老後世代中心の政治が始まり、若者世代が蚊帳の外で町内会費だけを徴収されるというのが現実というわけである。
この光景どこかで見たことと思ったら年寄りばかりの中小企業と変わらないw
今後の自治会・町内会のあり方について
自治会・町内会ですが「小さな自治体」であるので、町内会費を納めている限りは改善意見を述べていくべきであると考えます。若い世代、特に共働き子育て世代が住みやすい自治体にするべく行動していけば自治会費以上の価値を創造できるのではないかと思います。
だって老人はヒマだから。。。老人をフル活用しましょう。
マンションの自治会は入らなくても大丈夫?
マンションにはマンションの管理組合と自治会がある。管理組合に関してはそのマンションによりますが基本的に強制加入です。
自治会については先述の通り、強制加入ではないので加入・脱退は自由です。
自治会・町内会への参加についての総論
基本的には参加するのがベターでしょう。
忙しい人もいるが、そこは若い世代で一致団結して革命を起こして自分達の世代への切替をしていきましょう。
自治会費がなくては外灯すら設置できません。ゴミ集積所も荒れ放題となってしまいます。
自分たちの地域は自分たちで守っていく。この気持ちが大切だと考えます。
古い考えと風習をぶち壊していきましょう。