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バセドウ病とは
甲状腺の異常によって全身に様々な症状を起こす病です。
主な症状は身体のだるさです。
仕事で疲れがたまったとかスポーツ後で疲れて身体がだるいとかのレベルではなく、バセドウ病の身体のだるさはちょっと動いただけで感じるだるさである。
だるいだけと軽く考えている方もいるでしょうが、実に成人女性の250人に1人の割合で見つかる命にも関わる重大な病気なのである。
患者数も年々増加しているという。
バセドウ病の症状
・ちょっと動いただけで身体がだるい
・ちょっと歩いただけで身体がだるい
・朝起き上がってきただけで身体がだるい
しかし少し休んだら元気になるが、またすぐ身体がだるくなるの繰り返し。
いくら休んでもだるさが取れることはない。
更年期障害と間違える?
バセドウ病の身体のだるさは本当につらく、身体に力も入らなくなる。
包丁で人参が切れない程度まで握力がなくなってしまうのである。
50代ぐらいでバセドウ病を発症すると更年期障害と間違えて婦人科に足を運んでしまう人も多いようです。
女性ホルモンの数値が低ければ更年期障害の薬をもらって家に帰ることになるが、もちろん疲れが取れることはない。
更年期障害だと思い込んで生活をするのだが、激しい動悸や家事全般ができないほどの疲れやだるさに見舞われる。
危険なバセドウ病のサイン
バセドウ病の症状のひとつとしては甲状腺の腫れがある。
しかし腫れの大きさがわかりづらく見逃してしまうことも・・・。
よくあるだるさではなく「ちょっと動いただけで感じるだるさ」を体感したならバセドウ病の可能性もある。
ではなぜバセドウ病にかかるとちょっと動いただけでだるさを感じてしまうのでしょうか。
それには甲状腺の働きが大きく関係しております。
甲状腺とは
甲状腺は首元にあり、全身の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌する元気の源として日々活躍しております。
ところが自らの免疫細胞が何らかの原因で甲状腺を刺激すると、甲状腺ホルモンが過剰に分泌し新陳代謝が必要以上に促進されるのです。
そのため身体を動かしていないのにもかかわらず全力疾走している状態と同じになり、すぐに電池切れとなり全身にだるさを感じます。
更年期障害とバセドウ病 症状の違い
更年期障害の特徴も何と言っても身体のだるさです。
年齢的に更年期と間違えてしまうこともあるが更年期障害と思い込んでしまうことでバセドウ病の発見を遅らせてしまうことになるので50代女性は特に慎重に調べてみましょう。
更年期障害のだるさは「動かなくてもだるい」です。
息切れや動悸もバセドウ病の典型的な症状です。
甲状腺ホルモンは消化器や心臓など全ての臓器を活発にさせるためバセドウ病患者は比較的太りにくく痩せている人が多いです。
また、バセドウ病は加齢とは関係なく20〜30代女性の発症率が高いです。
疲れたりだるさを感じるだけで命の危険性はないのではないか?
いえいえ、バセドウ病は放っておくと不整脈や心不全などの合併症を誘発し、命に危険を及ぼすこともあります。
病のサインにいち早く気付き早期の治療が必要な病気です。
バセドウ病 早期発見方法
じっとしているのにシャツが濡れてしまうほど汗をかく。更年期障害の場合も突然のほてりやのぼせを感じ汗をかくが、バセドウ病の場合は常に汗をかき続ける。
夏は暑さに弱くエアコンから離れられない。
冬は寒いのにTシャツ1枚でも平気。
通常バセドウ病の検査はエコー検査と血液検査となるが、通常の血液検査ではバセドウ病を調べてくれないので、血液検査を受ける際には必ず医者に「甲状腺ホルモン」「甲状腺の自己抗体」この2つの項目の検査をお願いしましょう。
最近ではサッカー日本代表の本田圭佑選手がバセドウ病ではないかとの疑いがありましたが真相は如何に。