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Yamahaの新感覚アプリ「Extrack」とは?
2025年3月にリリースされたばかりの音楽アプリ
「Extrack(エクストラック)」は、
楽曲をAIでパートごとに“抽出(Extract)”し、
バンド演奏の疑似体験を提供するYamaha発の次世代ツールです。
アプリの基本コンセプト
- ボーカル・ギター・ベース・ドラムなどを分離し、音量バランスを自在に調整
- コード進行をリアルタイム表示する解析エンジンを搭載
- テンポ/キー変更・ループ再生などの練習向け機能を標準装備
料金プランと対応OS
無料プランでも4パートの音源分離が可能。有料サブスク(月額900円)にアップグレードすると
最大7パートまで扱えます。iOS & Androidの両ストアで提供中。
「Extrack」がもたらす3つの革新ポイント
① AI音源分離で“自分以外のバンド”を作れる
ボタンひとつで自分が弾く楽器以外を残し、まるで本物のバンドメンバーと
セッションしているかのような没入感を実現。ドラムだけを強調してリズムを
体に叩き込む――そんな贅沢な練習がスマホで完結します。
② リアルタイムコード解析で耳コピが激減
再生と同時にコードネームを自動表示。ギターの押さえ方やピアノ鍵盤のポジションまで図示されるため、「耳コピに何時間も費やす」時代は終わりを告げそうです。
③ テンポ・キー・ループ制御で“自分仕様”に最適化
- テンポを最小0.5倍速までスローにして難所をじっくり攻略
- キーを±12半音シフトして歌いやすい音域へ
- Aメロだけ/ギターソロ前後だけを無限ループ
競合アプリと徹底比較
Moises・THR Sessionとの違い
機能 | Extrack | Moises | THR Session |
---|---|---|---|
音源分離AI | ◎(7パート) | ○(5パート) | △(ボーカル/その他) |
コード解析 | ◎(リアルタイム) | △(静的) | × |
テンポ/キー変更 | ◎ | ◎ | ○ |
料金 | 無料+月900円 | 無料+月680円 | 無料 |
※Moisesは海外製、THR SessionはYamahaの旧アプリ。
実際に使って感じたメリット&デメリット
メリット
- 分離精度が高く、ベースやドラムの低域もしっかり判別
- コード表示が即反映されるため学習効率が段違い
- UIが直感的で“触ってすぐに遊べる”ライトさ
- テンポ変更時でも音質劣化が少なくストレスフリー
デメリット
- 有料プランでないと7パート分離が使えず、無料版は物足りなさも
- コード解析は複雑なテンションコードで精度が落ちるケースがある
- 現段階ではオフライン再生不可。電車内など電波の弱い場所では要注意
こんな人におすすめ
- バンドを組めず“ひとりスタジオ”にマンネリを感じているギタリスト
- 耳コピに苦戦するジャズピアニスト/鍵盤初心者
- リズムの“タイトさ”を磨きたいドラマー
- 音楽教室やレッスン動画の教材をもっとリッチにしたい指導者
まとめ:「個人練習の孤独」を遊びに変える一手
Extrackは「家での地味な基礎練」を「ライブ前のワクワク」に変えてくれる
画期的アプリです。AI音源分離&リアルタイムコード表示がここまで進化すると、
もはやスマホがポケットスタジオ。
“一人でもバンド感”を味わいたいすべてのプレイヤーはぜひ試してみてください。