初期ミーティングではワゴンRを求めていて、適正価格で見積りが通る
しかし、WEB制作では1〜2ヶ月の制作期間の間にクライアントが他のサイトを見たりしながら勉強を進める。結果、ワゴンRの料金でクライアントが望むものがアルファードになっているのだ。もっと酷い場合はクラウンになってたりもする
WEBサイトの制作が難しいのはヒアリングしながら1〜2ヶ月(規模によってもっと長期)かけてゼロからモノづくりをするからである。
最初のミーティングではクライアントは素人感丸出しで、「全部お任せします〜」とか言うので業者側としてはある程度のヒアリングだけしてコンテンツを考えたりするわけ。で、そんなに大層なものも望んでなさそうなので50万円ぐらいで見積りを出して受注するわけですよ。
わかりやすく例えるためにここでは今から作る制作物のことを「中古のワゴンR」としておこう。
中古のワゴンRを注文されたので、中古のワゴンRを作るための部品をかき集めるわけ。中古のワゴンRの中でできることを最大限に発揮してクライアントの商売に貢献しようとするわけ。
でも、でも、実際に作り始めるとクライアントがヨソのWEBサイトとか研究し始めたりして勉強を開始するんですよ。特に見てるのがめちゃくちゃ金かけてる競合サイトとか。
で、どんどん理想が高くなっていくわけ。よその400万円かけて作ってるWEBサイト(ここではアルファードと例えよう)と同レベルのものが出来上がると信じてるんですよ。両側スライドドアが標準で装備されてると信じ込んでるんですよ。
そういう段階になって、クライアントのデモサイトが出来上がるわけですよ。
ちょっとした落胆の後での猛攻!そこから先はいかにアルファードに近づけるかだけを重視したムチャブリの嵐。
最初にワゴンRで発注したことなどもう微塵も覚えていないのだ。
しまいめには「金払ってるんだから希望通りのものを作れ!」と吠えられるのだ。
場合によっては50万円で中古のワゴンRを発注して新車のクラウンを納品しろというモンスタークライアントもいるのだからビックリだ。
WEB制作ってめちゃくちゃ簡単だと思われてるんですよ。
少しでも怪しいと思ったらモンスター対策費用として見積額を150%ぐらいで提出しておけばイライラも軽減されるよ。というWEB制作業の悲しいお話でした。