旅行先
鹿児島県 | 鹿児島県全域
大阪府 | 会社員 | 28歳 | 男性 | りんご
2019年の7月中頃、夏季休暇を利用して鹿児島県に一人旅に行きました。
丁度大雨による被害があるとニュースになっていた直後で、こんな時期に旅行に行ってはいけないかなと思いながらも決行しました。
旅行の目的は桜島、開聞岳、雄川の滝、佐多岬などの景色観光と、知覧特攻平和記念館、砂蒸し風呂、たまて箱温泉、天文館周辺等のスポット観光でした。
2泊3日の予定の旅行でしたが、出発の数日前までは3日とも雨予報でした。大雨被害もあると聞くし、これは綺麗な景色などみられないだろうな…と思っていました。しかし、直前になると初日は晴れの予報に変わっていました!とりあえず現地についてから、天気を見て観光の順番は考えようと、宿も予約せずに出発しました。飛行機で鹿児島県まで移動し、朝9時頃に到着。ついてみると清々しいほどの晴天。数日前まで大雨が降っていたとは思えないほどでした。
すぐに予約していたレンタカーを借りました。
とりあえず晴れているうちに景色系の観光をしようと思い、自然が多い大隅半島方面に車を走らせました。大雨被害で通行止め等あるかな?と思っていましたが、結局旅行中の車移動では一度もそういったことには遭遇しませんでした。道中数台の自衛隊車両とすれ違いました。もう引き揚げていっているような状況でした。
雄川の滝
まず雄川の滝に到着。滝が流れ始める滝口の方に着きましたが、近付くにつれてものすごい轟音がなっていました。近くの駐車スペースに車を停めて滝口を見に行くと圧巻そのものでした。
滝を間近で見たのは初めてでしたが、こんなにもパワーのあるものと思っていませんでした。ものすごい轟音とものすごい水量で、自然のパワーを強く感じました。
次に滝壺の方に移動。滝壺へは少し離れた駐車場に車を停め、しばらく遊歩道を歩いて向かわなければいけません。
がしかし、駐車場に入ろうとすると「大雨で倒木があるため遊歩道は進入禁止」の文字が…。残念ながら滝壺観光は諦めました…。ネットで見たところによると、滝壺は綺麗なエメラルドグリーンだそうです。
佐多岬
仕方なく次の目的地、本土最南端の佐多岬へ。道中ハーレーでツーリングを楽しむ現地の方と話す機会があり、何かいいスポットはあるかと聞くと、鹿児島はロケットも有名とのこと。ロケットと言えば種子島のイメージでしたが、大隅半島の東側、内之浦という所にも内之浦宇宙空間観測所というロケット発射施設があるとのこと。旅行の目的地に追加しました。1時間程車を走らせると佐多岬に到着。
少し遊歩道を歩いて展望台へ向かいます。汗だくになる程の暑さでした…。
展望台へ着くと、また圧巻の景色でした。最南端の先端部分ということもあって、見渡す限りの水平線。280度くらいは海でした。人生でこれほど広い水平線を見たことがなかったので、感動しました。
満足して次なる目的地、内之浦宇宙空間観測所へ。数時間車を走らせやっと到着すると、守衛さんに「今日の営業は終わったよ」と言われました…。ネットで営業時間を調べると16時30分までとのこと。がっくりでしたが、外から見てもすごく大きな施設でおもしろそうな所でした。次に機会があれば来ようと思いました。
いい時間になってきたので宿を予約しました。大隅半島で行きたいスポットはあらかた回れていたので、明日は桜島観光から始めようと思い、鹿児島一の繁華街、天文館の周辺の安いビジネスホテルを予約しました。
高速を利用して、途中休憩を挟みながら移動すること数時間。21時前にやっとホテルに到着しました。少し休憩して繁華街へ繰り出し、食べたいと思っていた黒豚のとんかつ屋を探しました。しかし、これまた調べる店がことごとく閉店してしまってました。仕方なくチェーン店風のとんかつ屋へ。ありきたりではありましたが美味しかったです。一杯飲みたいなと思い、人気の「大安」という居酒屋へ。予約なしで入れました。鳥ももたたきと鳥刺しが半々の「半々セット」を注文。なんと650円。ボリュームも十分でコスパ最高でした。
お酒を2杯飲んで店を出ました。少し天文館をぶらぶらしてホテルへ戻りました。
途中通りかかった天文館公園には、カップルや学生、家族連れなんかが思い思いに過ごしていて、芝生が張り巡らされている感じもすごくいい感じの公園でした。
ホテルに着くとお風呂に入ってすぐに就寝しました。
朝起きるとまずはセットでついていたモーニングサービスを食べて、準備をして出発。桜島へ向かうフェリー乗り場へ向かいました。車ごとフェリーに乗って出発しました。フェリーでの移動は15分ほど。フェリー内にある「やぶ金」といううどん屋さんが有名なようです。帰りに食べることにして、行きしなは船から外を眺めてました。
桜島に到着し、とりあえず時計回りに島を回ることにしました。まずは「桜島ビジターセンター」に到着。駐車場付近から既に火山灰がそこかしこに積もっていました。中の資料を見て、少し景色の写真を撮ったりしました。印象的だったのは、本格的な噴火が起これば、桜島全域は勿論のこと、本土の鹿児島市なんかも多くの地域で一瞬で噴流が届くとのこと。恐ろしいなと思いました。
更に移動し、黒髪埋没鳥居へ。
桜島
写真にある鳥居は本来3mあったそうですが、大正3年(1914年)の火山の噴火で2m埋もれてしまい、現在の状況になってしまったとのこと。しかもたった1日で。火山の怖さを感じました。ただそれ以上に個人的に感動したのが、後ろに写っている南国風の木。大正3年以降に育ったのでしょうが、噴火の後に植物がこれほど立派に育っていることに生命の強さを感じ、感動しました。
観光していると大学の学者さんらしき人が生徒に何か説明している場面に遭遇。こっそり話を聞いていると、大正3年の噴火で亡くなった島民の死因の大半は、噴流に巻き込まれたからではなく、島から本土まで泳ごうとして溺水したからとのことでした。意外だなと思いました。
最後に道の駅によって桜島を後にしました。
鹿児島市を出る前に天文館に再度寄り、食べてみたかった本場の白熊アイスを食べました。美味しかったです。
次なる目的地は砂蒸し風呂のある指宿市。夕方頃に到着し、砂蒸し風呂もギリギリかなと思いながら向かいましたが、案外まだお客さんがたくさんいました。館内着のようなものを着て、海岸へ向かうとすぐに埋めてくれました。ほんのり暖かく、包み込まれる感じが気持ち良く、運転の疲れもあってかすぐに寝てしまっていました。出るタイミングはそれぞれとのことで、目が覚めてから少しして出ました。シャワーで簡単に砂を落としたら、館内着を脱いで温泉へ、体についた砂を落として温泉に入ってあったまりました。
2泊目の宿は安いゲストハウスを予約していたのでそこへ向かい、荷物を置いて夕食を食べに向かいました。夕食は鹿児島で有名な「鶏飯」を食べました。色々な薬味のあるお茶漬けみたいな感じで美味しかったです。宿の周辺には夜になると特に見るものもなかったので、星を見ようとドライブに出ました。まず池田湖という湖に向かいました。大阪とは比べものにならない綺麗な夜空でした。知っている人は知っているかもしれませんが、ネッシーに似たイッシーの目撃情報が過去にあったらしく、看板が出ていました。
もう一つ名前は忘れましたがちょっとした小高い丘の上にある夜景スポットへ。池田湖よりも暗く、車のライトを消せば周りがほとんど何も見えないような場所で、こちらの方が綺麗に星が見えました。
ゲストハウスに戻り就寝しました。
翌朝起きると雨が降っていました。とうとう降ったかと思いながら、次なる目的地「たまて箱温泉」へ。この温泉はある口コミサイトの日帰り温泉部門とかで一位になっているような温泉です。着いてみるとなかなかの本降りに。温泉に入ってみると感動しました。見渡す限り水平線。後ろを見れば「スヌーピー岩」と呼ばれる岩等の雄大な自然の景色。お客さんも僕の他に2人ほどで、間違いなく人生で一番優雅な朝風呂でした。しかも入浴料は500円。最高でした。
温泉を出て温泉たまごを食べて出発。
途中車を停めて開聞岳を見ました。
知覧特攻平和記念館
後で行く知覧特攻平和記念館で知りましたが、この開聞岳が特攻隊にとって最後に見る本土の景色だったそうです。感慨深いものがありました。
また少しドライブをして知覧特攻平和記念館へ。すごく綺麗な場所でした。語り部さんの話にあった、最年長で特攻に向かった方の話がすごく悲しいものでした。また最年少の特攻隊がわずか、17歳というのも衝撃的でした。他にも特攻に向かった方々の最後の手紙が数多く残されており、感じるものの多い場所でした。
これで行きたかったスポットは全て回れたのですが、空港に向かっても少し時間が余るなと思ったので、溝ノ口洞穴というスポットに最後に向かいました。結構な山の中にあるのですが、これまたすごくパワーを感じる場所で、感動的でした。
洞窟の外に鳥居があり、洞窟の中に入って鳥居を撮ると、こんな感じで少し不思議な写真が撮れます。良い場所でした。
空港について、レンタカーを返すとなんと3日で700kmも走っていました。
行きたい場所にも全て回れましたし、天気にも恵まれ良い旅でした。ドライブ中ずっと感じていたのですが、鹿児島の山々は大阪近辺で見るものとは違っていて、南国風の木々が生えているためか、剥き出しの自然の感じがありすごく雄大でした。まるでジュラシックパークの世界に入ったような感覚でした。
雄川の滝の滝壺も見れませんでしたし、鹿児島には種子島に代表される離島もたくさんあるため、また来たいと思える大満足な一人旅でした。
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