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マイストーリー 私の物語 | 林 真理子
39歳 | 女性 | 主婦 | ネクタイ
私はもともと学生時代から林真理子さんのファンです。
友人からすすめられてよみはじめたのがきっかけですが、彼女の作品はかなり読んでいます。この前、久しぶりに図書館に行ってみて、この「マイストーリー 私の物語」をみつけて手にとってみました。
主人公は自費出版社につとめる中年のサラリーマンです。
なんとなく地味な設定なので、読むのをどうしようか迷ったのですが、冒頭を読んでみると、自費出版に関することが詳しく書いてあり、自費出版について詳しく知りたいなという別の目的もあり読み進めることにしたんです。
私が面白いなと思ったのは、芥川賞をとった娘を育てた母である女性が、自分の身辺雑記を書きたいというところです。
それを娘である芥川賞作家の多香子が反対しながらも、出版費用を出してやるんですね。
その母娘関係の描き方が、さすが林真理子さんだなと感じます。
芥川賞作家の多香子のことを、実は嫉妬しているのだと語るんですが、母娘の関係ってそういうものなんだろうなと思いますね。
決しておおげさではなく、私自身も娘がいるのでわかります。
娘には成功してほしいと思いながらも、その実、1パーセントは嫉妬する、という複雑な母娘の関係性をみごとに描写しているなあと思いました。
そして、それだけで終わらずに、今度は母の成功をうらやむことになってしまうくだりも見事です。
この物語はもちろんこれが序章にすぎないのですが、最初のこの母娘の物語がむしろ私には一番興味深く面白かったです。